就労移行支援事業所を探す

長女のこと

普通科高校の授業についていけていなかった長女は、「どうする?大学に行くということは勉強するということだよ」と尋ねると『もう勉強はしたくない』と答えました。それで、発達障害の生徒に対応している大学を高校の先生にピックアップしていただいていましたが、それを止めました。

絵を書くのが好きな長女にアニメーターの専門学校はどうだろう?と見学に行きました。しかし、アニメにも興味のない長女。興味のあるテレビと言えば「逃走中」「おいしい給食」で絶えず「逃走中にでたい」と言っています(-_-;)本当に応募したことがあるくらい。。。

一度アニメイト専門学校に見学に行きましたが、課題をこなすことが困難そうなこととやはり大学と一緒で「自分で考えて行動をしていく」ということが難しそうだなーと感じました。大好きなアニメでもあればいいのですが、それが長女にはなかったので。絵を書くことは好きだけれど「これを描いて」と指示されるとそれを描くことができますが、能動的ではないため美術大学も難しい。調理師専門学校にも見学体験に行きましたが違うようでした。

そこで市役所にある社会福祉協議会の方に相談して『「就労移行支援事業所」というものがありますよ』と知ることになります。私達の住んでいるところから通える就労移行支援事業所が13事業所ほどありました。

ただ、就労移行支援事業所に通うには障害者手帳が必要なこと。長女のIQは90を超えるため精神手帳の発行が可能かどうかを小学校に通う前から通院していた病院で確認すると診断書は書いていただけることでした。

すごく複雑な気持ちでしたが、通常の就職活動をして会社で怒られまくっている長女の姿を想像すると手帳を取得して理解していただいた中で仕事をしていくことができれば、穏やかに生活していける。親がいなくなっても誰かが長女の特性を理解してくれる人が一人でもいれば生きやすくなるのではないかと考え、精神手帳の取得に動きます。

他人に共感する力が弱い長女は友達がいません。今まで1人もいたことがありません。そんな長女が暮らしていきやすい環境を私が動ける間に整備していけたらなと思っています。

高校3年生の4月頃から就労移行支援事業所の見学に行き始めました。合計で6箇所に行きました。10月頃には2箇所に縛り3回ほど体験してようやく「ここだ!」と決めた事業所はエクセルなどの資格を取らせてくれるところでした。

ところがやはりそこは人気だったようで12月時点の申込みでは「もう定員がいっぱいになってしまいました」と言われてしまいました(T_T)

そこで第二候補に電話をして決定することになります。でも、第一候補がよかったです。就労移行支援事業所でも雰囲気、やっている内容、どのように就職に対する対応が手厚いかなど色々あるので見学、体験はたくさん、何度か行くことをおすすめします。

長女は高校に徒歩通学で電車に一人で乗った経験がなかったので、電車に乗ることと就労移行支援事業所に一人で行く練習をしました。最初はかなり怯えていましたが、事業所の前まで、事業所のある駅まで、家から最寄りの駅までとスローステップで計10回ほどすれば一人でも事業所まで高校卒業までに行けるようになりました。

それまで一人でマクドナルドやスタバなどは行ったことがなかったのですが、一緒に行くときにそういったファーストフード的な場所に行くことをしていたら、一人で「新作が出たから」と行くようになった時は感動しました。

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